このたびは【思春期の生きる力コーチングカレッジ】のホームページをご覧いただき誠にありがとうございます。
私は、コーチングや講座を通して子どもたちがこれからの時代を強く生き抜いていける力を育てるお手伝いをしています。
私がこの仕事を始めたのは、かつて自分の人生にある衝撃的な出来事が起きたことがきっかけでした。
こちらでは、私がなぜ思春期の子どもたちやそのご家族へのコーチングを始めるようになったのか、その理由をお話ししたいと思います。
【突然の娘の涙】
私は一男一女の母として、子育て時期を過ごしていました。
しかしそんなある日、学校から帰ってきた娘が玄関で立ちすくみ、ポロポロと泣いていたのです。
理由を聞いてみると、今まで仲の良かったクラスメイトが突然態度を急変させ、無視されたり悪口を言われるようになったというのです。
なぜそんな態度をとるのか、娘がその子に聞いてみても相手の態度は変わらず、その日とうとう辛さが抑えられなくなったのが、突然の涙の原因でした。
【自分を責める日々】
実は、同じようなことが我が家では以前にもありました。
娘の兄である息子が中学二年生の時、なんだかだんだん無気力になり、だらだらと過ごすようになった時がありました。その時はとても心配でしたが、その後息子は塾に通うようになって勉強に楽しみを見つけ、元気な姿に戻ってくれました。
だから以前から娘が元気がなくても、またしばらく経てば息子のように元気に戻るのではないかと楽観視していました。
しかしさきほどの娘の涙を見て、私は「なぜこんな状況になるまでほっといたのだろう…。娘が元気がないことには気づいていたのに…私のせいだ…」と自分を責めました。
それ以来、なんとか娘の問題を解決してあげたいと懸命にアドバイスをしましたが、娘は落ち込んでばかりでした。
【希望のない日々】
その後も、どんなにアドバイスをしても娘が元気に戻ることはありません。
そしてとうとう、学校に行こうとしても動けなくなってしまいます。
私はなんとか娘の問題を解決しようと、学校や病院、相談所に助言を求めました。自宅から近い病院にはほぼすべて行き、相談できるところにもすべて相談しました。しかし結局娘が元気になることはなく、期待は裏切られるばかり…。
本やネットで子どもとの関わり方を調べて、娘に逆らわないよう、怒らせないよう腫れ物のように扱う時期もありました。
しかし、娘の心は逆に混乱するばかりで、受験生である息子もそうした状況に感情を爆発させるなど、我が家は混乱の極みに陥ってしまいます。
【地獄の日々の中で気づいたこと】
夏休みも終わりに近づき、このまま2学期になっても娘が学校に行けなければ、完全な不登校になってしまう…。
そんな不安が常に頭から離れず、街で幸せそうな家族を見ても「幸せなんてどうせ今だけよ…」と他人を妬む日々。
するととうとう、家で娘の声を聞いた私は吐き気を催してしまいます。
私は衝撃を受けました。
「愛している娘を心の中では憎んでいる…?もうこんな辛い状況から逃げ出してしまいたいと思っている…?」
そんな自分の醜い一面に対峙して、心は崩壊寸前…どん底まで落ち込んでしまいます。
私は、落ち着いて自分の心に「私は娘に何を望んでいるの?」と問いかけました。
その時まで、私は娘に「普通に」学校に行ってほしいと思っていました。
しかし、自分の心に問いかけた結果、大切なのは「普通であること」や「学校に行く」ことではなく「娘が元気になってほしいだけ」だということに、その時ようやく気づくことができたのです。
【小さな変化】
それ以来、私は「娘を普通に戻す」のではなく「娘が精神的に楽になるように」話をするようになりました。すると、娘と穏やかに会話できることが自然と増えていきました。
2学期からの登校も「今日は先生へのあいさつだけはしに行く」「ちょっとだけ保健室で長居してみる」といったように、小さなステップを少しずつ踏めるように…。
そしてある日「クラスメイトの○○ちゃんが心配しているよ」と先生が教えてくれたのがきっかけで、娘は教室に行けるまでになれたのです。
そして、仲違いしていた友達とも仲直りをして、問題はすべて解決したようにみえました。
【本当の解決へ】
しかし親の私には、娘にはまだ以前のようなイキイキとした笑顔が戻っていないことがわかりました。
どこか緊張した様子で、笑顔もやはり乏しいままです。
そこから私は、「本当の解決」に向けての探求を始めます。
「娘が自分の不安や思いを言葉にできるようになること」「娘が希望を持てるようになること」
この二つがあれば娘はもっとイキイキと人生を過ごせるようになる!
それを見つけよう!と思いました。
【コーチングとの出会い】
強い思いのもと私は、思春期についてなどさまざまな探求を始めました。
そんな中、平本あきおさんというコーチの方のポッドキャストを聞きます。
「私のコーチングは言葉だけではなく、身体の感覚や感情も扱います。その人がそれを通して、自分でも意識できていない自分のことがわかるようになるのを応援するんです」
「私のコーチングは『「心・体・知」をつなぐコーチング』です」
「コーチングでは気づきを引き出し、実際に行動するところまでをサポートします」
この言葉を聞いたとき、私はずっと探していたものをとうとう見つけた感動に思わず飛び上がったほどです。
当時住んでいた山形から、東京で開かれている平本さんの9ヶ月コーチング講座に参加し、コーチングの技術を必死に学びました。
【本当の笑顔】
そこで学んだコーチングは、アドラー心理学がベースになっています。
アドラー博士は、自身も実際に子どもたちに面談を行って理論を構築した方なので、その理論は子育てに使えるものがたくさんありました。
私は講座で学んだ内容をすぐに娘との対話でも試してみました。
すると、徐々に娘に屈託のない笑顔が戻ってきたのです!
ようやく娘の心からの笑顔を見れて、私はあまりの嬉しさに思わず涙がこぼれました。
【かつての自分と同じく悩む方のために】
その喜びがとても大きかったので、「かつての自分と同じように子育てで悩む方のお役に立ちたい」という思いを持つようになり、今もコーチとして活動を続けています。
みなさんからいただくたくさんの笑顔に、私自身も勇気づけられています。
私がコーチになるまでの長いストーリーを読んでくださり、誠にありがとうございます。
もし、あなたもかつての私と同じように子育てに悩んでいたら、ぜひご相談ください。
あなたとあなたのご家族が幸せに暮らせるまで、誠心誠意サポートいたします。
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